2012年5月27日日曜日

とかげ 吉本ばなな

1 淡々とした平易な文体でかかれており、心が落ち着く。 2.とかげは少女時代に母親が死に瀕する経験をした。主人公の私は五歳のとき、母親が自殺するという特異な経験の二人を設定して(この設定はむりがある)、子供時代の暗いエネルギーから、夜が明けるようにこれからは小さな幸せを楽しんでいこうとしている二人を描いている。単純な話。
3.とかげの特殊能力は実際にあると思う。病気も治癒もその根幹はエネルギーであるから。人間の体は素粒子まで分解すると全てエネルギーから出来ているから。

よしもと ばなな(本名:吉本 真秀子〈よしもと まほこ〉、旧筆名:吉本 ばなな、1964年7月24日 - )は、日本の小説家。 海燕新人文学賞(1987年) 泉鏡花文学賞(1988年) 芸術選奨新人賞(1989年) 山本周五郎賞(1989年) 紫式部文学賞(1995年) ドゥマゴ文学賞(2000年)

ニート 絲山秋子

ニート 絲山秋子39歳の作品

1.二―トになってしまった29歳の男を愛する女の心理を描いている。その男にぞっこん惚れていることは、次のように表されている。 語り:キミへの心配、キミのことを考えた、恋するようにキミのことを思った、朝から晩までキミのことを考え続けた、キミには可愛げという財産がある、最悪の将来が来て…どこかに囲ってやる。 態度:「なんでオマエがなくんだよ」うるさいな黙って書けよ、と言おうとしたけど口の端が定まらなくってうまく発音できなかった…白く曇ったりした.

2.普通の小説のように事の成り行きを読者に語って聞かせるという形式を取らずに、男に宛てた手紙形式で話を展開している。ユニークな形式。こういう形式でも主人公の心理は読者に伝わるのだ。

3.ブログとかニートとかオレとかキミとか、若者が書いたような文体

4.欠点:私が女性であり、ニートが男性であることは6ページ目の「オレ」までわからない。

1966年生まれ。東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。卒業後INAXに入社し、営業職として数度の転勤を経験。1998年に躁鬱病を患い休職、入院。入院中に小説の執筆を始める。2001年退職。 文學界新人賞(2003年) 川端康成文学賞(2004年) 芸術選奨新人賞(2005年) 芥川龍之介賞(2006年)