2014年8月19日火曜日

上泉信綱伝 新陰流軍学「訓閲集」 

戦国時代の兵法についての詳しい解説書。当時の戦いの際、このような細かいことまで頭に入れ、戦ったのかという感慨がある。とくに面白いのは斥こう(間諜)、陣構え、戦法、攻城・守城、築城、首実検、気伝など。戦いに関するありとあらゆる策略(渡河、撤、陽動)方策、約束事、方法が書かれている。気伝などがわかる人は1万人に一人ぐらいか。実検にも首の持ち方から、三方への置き方、見方などが書いてある。陣地の作り方、幕の張り方、など。軍師は全て頭にいれ、縦横に軍学を駆使したのであろう。

赤羽根龍夫解説、スキージャーナル出版