2011年2月6日日曜日

篠田節子 「世紀頭の病」 「誕生」 「密会」 「天窓のある家」

世紀頭の病


老衰顔の若い女と若いのに干からびた性器の男の話。話の展開に無理があるが、ブラックユーモアで発想が面白い。

誕生

流した胎児が水子となり、現世に現われ母親に取り付いて一緒に暮らすようになる。発想が面白いが、想定内の話で、意外性がない。

密会

密会の相手が母親と言う中年男の悲哀。妻にばれて公認となり、母がぼけ始める。想定内の話で、目新しい発見がない。母のところへ行っていると言うことを妻に言えない勝則の心理描写が足りない。発想は面白いが、単なる思いつきに色々手を変え、品を変えて話を展開させているが、平凡な話で、結末もまあこんなところかと思う。

天窓のある家

最後天窓のある家が炎上し、秀子が全身やけどで死ぬけれどなぜそのような結末にしたのか、理解に苦しむ。無理やり話をそのようにして終わらせたか。

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