女性の肌に吹き出物が出て、それがますますひどくなるが、医者へ行って治る話。
短編の中に「ボヴァリー夫人」のエンマが登場し、もしエンマの肌に吹き出物ができていたらロドルフの誘惑を断っただろうと書いている。これは何を意味するか。写実主義とロマン主義の正面衝突を描いている。ロマンな心を持っている主人公が現実(吹き出物)を見てもだえるのである。
タイトルの「皮膚」は写実・現実主義の吹き出物を意味し、「心」はロマン主義を意味している。
2009年10月から私が読んだ本の中の主だったものの読書感想文です。ご意見ご感想をください。
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