はじめの2ページほどを読んだだけで、どんどん引き込まれ、この女の正体と許嫁との結婚はどうなるのかという疑問が高じてとうとう最後まで読まされた。莫言の勝ちである。小説とはこういう風に書かなければならないというお手本である。最後に、結婚はご破算になり、二人は固く結ばれて死ぬという結末は、まあこれしかないだろう。狐に化かされていたとか、夢だったとかで終わっては台無しだから。
この女は現代社会の悪、人間の業で、それと心中するという展開だ。メタホーにした。ショックと同時に考えさせられるmetaphor小説だ。
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