2016年5月9日月曜日

美しい水死人 ガブリエル・ガルシア・マルケス

マジカルリアリティ作品。現実には長い間海につかっていた男が、殻や鱗や海藻を落としても、美しい顔が現れてくるはずがないのに、この作品ではまるで本当に美しい男の顔が現れ、村中が葬儀に参加し、隣村からも花束を持って来たり、果ては村の近くを航行する船の船長までが「あそこがエスティバーンの村ですよ」という。 ありえないことを、ありえたことのように書かれていて面白い。その筆力がすごい。
 

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