長所
p. 142 「音丸久能の恨みはこの間老先生の手で晴らされている」
1. 出だしの10行(……皆この鼓の音を聞いたため死を早めた)で読者を話しに引きずり込む。
2. アイデアがいい。100年前の怨念が現代によみがえる
3. 鼓の話でこれだけの話(150枚ぐらい)が書ける才能。
4. 結末に向けてどんどん読者を引っ張っていく
短所
1. 後半が目まぐるしく展開していくが(火事、未亡人の変態性、妻木のツル子の殺害、老先生の首吊り自殺、ツル子は実は綾姫の末裔など)、読者の威容をつく場面が多すぎてついていけない。
2. クライマックスが長すぎて、却って話のクライマックスがない。
3. 話が複雑に入り込みすぎで読むのに一苦労する
4. 話が出来すぎている。いかにも読者を楽しませようという魂胆が見え見えの作り話。自然体でない。
5. 分からない点
p.138 「みるみる鼓の音に明るい味がついて来てやがて普通の鼓の音になった」
p. 140 「霊魂の迷いを晴らす道はもうわかったろうp. 142 「音丸久能の恨みはこの間老先生の手で晴らされている」
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