2016年6月26日日曜日

窓 バリー ユアグロー

父の幽霊が家の中に入りたがっているのに、母親は「人生は生きている人間のためにあるのよ」と言って、娘の願いを突っぱねる。
ショートショート固有のどんでん返しとか意表をつくエンディングではなく、悲しいunhappy endingとなっている。
この作家のショートを20篇ほど読んだが、どれも後味の良くないものばかり。

例えば、カンニングが見つかった象が警察に射殺される;お前はうちの子じゃなくて貧しいうちの子だと打ち明けられて貧乏な親が引き取りに来る;守護人に見放された男がそれに気がつかないなど。結末が常識を逸脱して哀れな結末になっているところが味噌。

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