父、川鍋暁斎のことを怨んでいたが、結局は父を追憶することになる。とよ、こと暁翠の心情の変化を描いた。
父や兄(暁雲)とのつながりは絵を通してだけであった。兄は父の如くになろうとやせ我慢をして死に、とよも父を模範とするが無理。あまりにも偉大。
あれこれ、あれこれ事件を入れ込んで(弟子、娘、同業、出版社) 盛りだくさん書き込んで、最後はうまく収斂した。
始めはつまらなかった。途中から、兄が死に、自分の立場を意識するころから感情移入してきたか。
2009年10月から私が読んだ本の中の主だったものの読書感想文です。ご意見ご感想をください。
0 件のコメント:
コメントを投稿