大垣市船町にある全昌寺を訪れた時、たまたま御住職に会い、その後、手紙で紹介された本。
大垣藩城代家老・小原鉄心が佐幕か倒幕か迷った時、助言を与えた禅僧・鴻雪爪(おおとりせっそう)を主人公にした歴史小説。
詠み辛かった。
①雪爪が主人公であるのに、歴史の教科書のような著述をしている。
②話が逆戻りして数年前とか数カ月前に遡り、話が混乱する。
③新しい登場人物が出ると、その紹介が綿々と続く。話の流れがどこかに吹っ飛ぶ。
助言を与える場面の文章が分かりにくい。「月落ちて天を離れず」と雪爪は禅問答のような事を言うが、何故この言葉を聞いて鉄心が倒幕側になったかの説明が分かりにくい。著者は「たおれんとする古きもの(幕府)に恋々とするなかれ」と書いているが「天を離れ離れず」の部分が脱落している。
0 件のコメント:
コメントを投稿