ミラノ公プロスペロが弟のアントニオに簒奪されるが、妖精エアリエルの魔法を使って、アントニオ、ナポリ王のアロンゾーや家来を懲らしめる。最後はナポリ王の息子ファーディナンドとプロスペローの娘ミランダが結婚する。
ハッピーエンドストーリーで、ハラハラドキドキやスリルがない。復讐劇でもないし、悲劇でもない。強いて言えば喜劇だろう。(キャリバンとトリンクローのやり取りがあるが、そう面白くもない)
どうでも良い台詞が多すぎて冗長、途中で飽きてしまう。話の展開が遅い。残忍さ、裏切り、人間の業、思わぬ展開などが全然ない。生ぬるい湯につかったような、中途半端な話。
恐らく英文で読めば、韻文で素晴らしいのだろう。日本語の訳では、いくら名訳でも(小山田雄志)原文の味が出ない。
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