2016年4月10日日曜日

信号手 ディケンズ THE SIGNAL-MAN DICKENS

①超自然現象を扱った幽霊もの。二、三回ゾッとした。

②情景描写が巧み。読者の五感を全て刺激する文体で書かれていて、まるで現場にいるよう。

③飽きさせない工夫「まだ話は終わっていません」をしている。

④三度目の正直が信号手自身に降りかかるという思わぬ展開が面白い。

⑤重要でない部分は中間話法(描出話法)で書かれている(約20行ほど)。例:That light was part of his charge? これはThat light is part of your charge?と言うことで「あの信号灯も君の仕事の一部なのですか」という小池氏の役となっている。

⑥疑問点:出だしの「そこの下の人!」below thereは谷の上から信号手に行っているのだから分かるのだが、トンネルから出てきた機関車の機関手が「そこの下の人!」below there と言うだろうか。線路はすいへいであるから「下」と言うのはおかしい。 Native speakerに訊いたらengine driverの席は線路に立っている信号手よりたかいhigher位置にあるから、これでいいと言っていた。 訳が混乱を招くので、出だしを「そこの人!」機関手も「そこの人!」とした方がいい。
 

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