西南戦争のとき、薩摩軍に対して熊本城に籠城した三千の官軍の谷干城将軍夫人の活躍を現わした。城兵は食糧が尽き「弾があれば敵兵を撃つか、雀を撃つか迷う」ほどになり、戦意を喪失している中、夫人は婦女を従え、空の食糧庫にはいり、溝や板の隙間や土に埋まっている粟などの穀類を掘り起こし、なんとか兵士の腹の足しにする。
腹ごしらえをした城兵はやる気を起こし、さらに数日籠城していると援軍がやってくる。
西郷軍と官軍の戦いを記載せず、もっぱら、フィクションかと思われる谷将軍夫人の功績を著したした。まともに戦いを書かず、側面を攻めた。
題材としては貧弱だが、これでも短編として成り立っているらしい。
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