ネタバレ
北斎の師匠・狩野融川は、描いた絵を、豊後守に「砂子が淡い。描き直せ」と言われ、「描き直すつもりはない」と突っぱね、絵に命を懸けた。北斎は、豊後守を怨んで自刃した師匠の仇を絵筆一本で討つ。北斎の「駕籠幽霊」を見た豊後は卒倒する。
原稿用紙40枚ぐらいの作品。フィクションとはいえ、面白い展開が読者を引き付ける。
「駕籠幽霊」は国枝の虚構だが、ネットを検索しているうちに、浪曲師・酒井雲の「駕籠幽霊」があり、それは、国枝の「北斎と幽霊」の一字一句と、ほぼ同じであった。国枝と酒井は同世代に生きていたから、恐らく酒井が国枝の幽霊話を浪曲にしたのであろう。
ちなみに、酒井雲は村田英雄の師匠
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