2022年3月17日木曜日

装束ゑの木 出崎哲弥

 101回オール読物新人賞受賞作だけあってか、話が二転三転して思わぬ展開になり、読者を裏切り、裏切り最後まで引っ張っていく力作。

ミステリー的な要素もあり、読者を楽しませる。文章もこなれている。

難点

①狐狗狸(こくり)様占いが出来すぎ。三本の割り箸の上に盆を置いて「カタ」とか言う音が巧く出るだろうか。足を掛軸のほうに向けるだろうか。

②死なないようにするには1000日の王子神社参りをすることが必要とは、祓い清めにしても長すぎる。二年半も毎日というのはおかしい。

③ぼろ布を王子製紙工場に売るのが魂胆であるが、そんなにうまく話が進むだろうか。


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