2013年7月14日日曜日

網 多岐川恭

登場人物の名前が話を物語っている。
鯉淵丈夫:如何にも水泳がうまい.川の淵に潜んでいて、丈夫な体をしている。 菜村雪夫:草食系。なよなよした地味な、水に溶けそうな男

推理小説は犯人を最後に解き明かすのだが、この小説は犯人も殺される人もはじめから分かっている。最後で鯉淵が逆に菜村をプールに落として溺れさせる。読者の意表をつくエンディングが面白い。

多岐川 恭(たきがわ きょう、1920年- 1994年)は、日本の小説家。本名、松尾 舜吉。福岡県八幡市(現:北九州市)生れ。東京帝国大学経済学部卒。 毎日新聞社に勤務する中で、白家(しらが)太郎の筆名で小説を書く。1958年、『濡れた心』で江戸川乱歩賞、『落ちる』で直木賞を受賞。

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