2017年11月12日日曜日

「鏡地獄」 江戸川乱歩

鏡、レンズ、凹面鏡、反射鏡等々の仕掛けで「彼」がどんどん仕掛けを改良して複雑な装置を作っていく有様はおもしろい。一体、結末はどうなるのかと思わせる餌がばらまいてあり、期待して読んでいくと、期待外れの結末になっている。一体、鏡張りの球体の中で何が見えるのか、全然説明していない。具体的に描かれていない。乱歩自身も説明できないのだろう。100期待させて100以上の結末になっていない。裏切られたよう。

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