主人公が故郷を離れて20年ぶりに大金持ちになって故郷に帰ってくる。景色は昔のままだが、20年ぶりに会った少年時代の友人(閏土)が貧しい中年男になっていた。閏土は主人公に会うと「旦那様」と呼ぶ。主人公(魯迅か)は金持ちと貧乏の間に横たわる深い溝を認識し、昔の友と昔のように打ち解けて話せないことを寂しく、また残念に思う。そんな思いを持って、故郷を離れていく姿が巧く描かれている。閏土の子と魯迅の子はまた同じことを繰り返すのだろうか。
考えさせられる短編。人は、相手の人格ではなく社会的地位で判断し、態度を変える。
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