これに対してお栄は江戸っ子のべらんめい。お栄は北斎の代わりのように鴻山に絵の指導をするが、これは北斎がするべきこと。また渓斎英泉は余りにもひょうきんもので女好きな軽い絵師に仕立てられている。
2021年4月28日水曜日
北斎まんだら 梶よう子
これに対してお栄は江戸っ子のべらんめい。お栄は北斎の代わりのように鴻山に絵の指導をするが、これは北斎がするべきこと。また渓斎英泉は余りにもひょうきんもので女好きな軽い絵師に仕立てられている。
2021年4月18日日曜日
秘密の花壇 朝井まかて
息子の宗伯の死、滝沢家の断絶の危機。妻(お百)の嫁(お路)苛め、足腰の衰弱、視力の衰え、筆が思うように動かないためお路に口授など、どれもこれも執筆の妨げになる。しかし、馬琴は「南総里見八犬伝」を完成させる。実に53巻。
お江さま屏風 永井路子
2021年4月15日木曜日
What Is Remembered by Alice Munro
Full of psychological interaction between Meriel and the doctor. In the latter half of the story the doctor says, “No” and refuses to kiss her to protect her and himself. This is an unusual attitude for a normal man. Usually a man would kiss her, knowing that would be the last time they meet.
Long
after her husband dies, she remembers the incident and allows her imagination
run wild. She might have led a different life.
Not
so interesting. Just pointed out a kind of unusual relation between a man and a woman. Everybody has a
chance to imagine what would have happened if he or she did not choose the way
they have chosen.
2021年4月6日火曜日
中秋十五日 滝口康彦
読者を馬鹿にしている。最初の狩りの場面の記述が全くでたらめで、真相はあとから明かされる。嘘の記述を後からひっくり返すのは読者を愚弄するものだ。
彦左衛門が真相を大膳亮に語ったそうだが、平馬が咄嗟に狙いを変えたことを彦左衛門が気づくはずはない。治右衛門と平馬はほとんど同時に撃っているからだ。
忠真は再度の謀反を起こしそうになるが、なぜかに触れていない。二万石が与えられているというのに、また謀反とはなぜかを記していない。読者を置いてきぼりにしている。
仲介徳川家康の仲介があって和睦したので、正面から忠真を殺しては、徳川に面目が立たないというのもおかしい。謀反のきざしありと家康に言えば家康も納得する。むしろ、忠真とその一族を殺したことは家康に伝わるはず。家康はどう思うか。
治右衛門に説得されるが、これもおかしい。
最後の占めも余韻が残らない。
つづく