読者を馬鹿にしている。最初の狩りの場面の記述が全くでたらめで、真相はあとから明かされる。嘘の記述を後からひっくり返すのは読者を愚弄するものだ。
彦左衛門が真相を大膳亮に語ったそうだが、平馬が咄嗟に狙いを変えたことを彦左衛門が気づくはずはない。治右衛門と平馬はほとんど同時に撃っているからだ。
忠真は再度の謀反を起こしそうになるが、なぜかに触れていない。二万石が与えられているというのに、また謀反とはなぜかを記していない。読者を置いてきぼりにしている。
仲介徳川家康の仲介があって和睦したので、正面から忠真を殺しては、徳川に面目が立たないというのもおかしい。謀反のきざしありと家康に言えば家康も納得する。むしろ、忠真とその一族を殺したことは家康に伝わるはず。家康はどう思うか。
治右衛門に説得されるが、これもおかしい。
最後の占めも余韻が残らない。
つづく
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