2024年1月30日火曜日

空也上人がいた 山田太一

 (工事中)あれこれあって、結局、主人公は19歳も年上の重光さんとセックスする。それまで老人はは結婚せよだの、俺の前でセックスせよだのと言ったが、この異常な戯言のお陰で二人は老人の通夜の時にセックスし、それまでのあれこれ色々あったが、うまく収斂している。話の持って行き方が巧い。

最初の家は何がどうなっているのかピントが合わなかったが、次第にあって来た。

重光も主人公も淡々とした口調で話し、主人公の心理描写が巧い。81歳の老人にありうる実現不可能なセックス願望に納得しながら読んだ。(小生、来月81歳)

山田氏は2011年に本作を書き、2023年89歳で死去。77歳の作品である。

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