2010年1月1日金曜日
松本清張 「声」
問題点1
真夜中の午前0時23分に殺人現場に電話がかかってきたとき、犯人が電話に出て、「間違い電話だよ。こちらは火葬場だよ」と言ったが、これはありうることだろうか。
ある家で人を殺したところに電話がかかってきたとき、犯人は、びっくりするだろう。しかし、わざわざそこの住人でもないのに、電話に出るだろうか。一瞬電話の音に緊張して電話に出ない、と言うのが犯人の取る態度ではないか。
「間違いだよ」と言った場合、また同じ電話がかかってくるはずだ。電話に出ることが面倒なことになると言う直感が働くのではないか。
問題点2.
いくら職場の300人の声を聞き分けられると言っても、それは、1回だけ聞いた声ではなく、何回も聞いて覚えた声だから、「声」の中の一回きりしか聞いてない声(それもほんの片言なのに)を3年後に聞いて同一の声だと認識するだろうか。無理がありはしないか。
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