名古屋の陽奇荘にあった仙台箪笥を仙台に修理に出すところから話が展開する。陽奇荘の世話人であった柏倉が水死体で見つかり、仙台で箪笥を見に来た岩澤も殺される。浅見光彦という探偵が謎を解き明かしていく。
話の舞台陽奇荘は、実は揚輝荘で、松坂屋創業者、伊藤次郎左衛門の別宅であった。登場人物の正岡家は実は伊藤家である。勿論フィクションであるから小説のようなことはなかったのだが、内田康夫は「あとがき」で、奥松島と名古屋の取材から刊行まで5年かかったと言っている。汪兆銘が陽奇荘にて謎の漢詩を詠んだ話などはポーの黄金虫の話のような謎解きの面白さがあった。
話の展開がゆったりしていて、急がずじっくり読み進められる。内田がところどころで立ち止まって、話の整理をしたり、浅見のモテぶりを描いたりしてくれるからだろう。ただ、浅見探偵はシャーロック・ホームズのようなキレがない。どちらかというと次第にどことなく情報があちこちから集まってきて最終的に判断するというタイプ。どこか冴えない。
しかし、冒頭の三人の死体と謎の漢詩のおかげでどんどん読み進み、3日で読み終えた。
話の展開がゆったりしていて、急がずじっくり読み進められる。内田がところどころで立ち止まって、話の整理をしたり、浅見のモテぶりを描いたりしてくれるからだろう。ただ、浅見探偵はシャーロック・ホームズのようなキレがない。どちらかというと次第にどことなく情報があちこちから集まってきて最終的に判断するというタイプ。どこか冴えない。
しかし、冒頭の三人の死体と謎の漢詩のおかげでどんどん読み進み、3日で読み終えた。
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