99歳で他界した瀬戸内寂聴の描いた小説?というか、交友関係の裏話集。執筆したのは95歳で、その時まで寂聴は癌だったかで一年くらい入退院しており、退院してリハビリに励み、執筆に漕ぎつけた作品。
はじめ、闘病生活を書こうとして執筆し始めたが、途中で止めた。どう見ても「おもしろくない」からである。
書き改めたのが「いのち」で、全部で6章?からなっている。わたしは半分読んで、最終章に飛んだ。主に闘病のことは書かれていなくて、作家・河野多恵子と大庭みな子との交友録。
「群像」に毎月投稿していたもののを集めた。
実名で、亡き友人との交友を赤裸々に描いているが、どうかと思う。寂聴は何でもかんでも「小説」にしてしまっているのかと思った。
95歳にしての健筆ぶりを見習わなければならぬ。
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